『海』
- pleiade5
- 2024年7月9日
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ーーー彼女は憂鬱の海にどっぷりと浸かっていた。
周りを泳ぐ無数の魚たちの目の奥に真実を探しながら。
溶けていく香水の香りが、鼻を掠めるその一瞬だけに、彼女は自我を確認できた。
もうすぐそこまでに白い煌めきが来ているのがわかるのに、
手を伸ばすのが怖いのは、眩しさに耐えられる自信がないからだろう…
ーーー彼女は自然あふれる幻想的な公園を歩いていた。
浮ついた小鳥の鳴き声に合わせて、真っ白なロングスカートを揺らしながら。
体温を無邪気に晒した頬は、まるで甘く熟した桃のようだった。
夕月が落とす影に気づかないふりをするのは、
このままでいたいと強く願うからだろう…
ーーーーーーーー
全てが夢であり、全てが未来であるのなら、
どちらが世界になるのだろうか?
彼女は時計の針の上に立っている。
揺れる時空の中で、定まらない視界の中で。
銃口を自分のこめかみに押し付けて
「じゃあ、どうしたいの?」

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